数えてみた
監査法人のオフィス動画は、公式だと2分。外部チャンネルだと23分
監査法人のオフィスツアー動画には、はっきり2種類あります。法人が自分で出す2分前後のものと、会計士系のチャンネルが撮る20分超のもの。同じ法人のオフィスを映していても、映るものが違います。18本を並べて数えました。
公式13本と、外部5本
| 出しているのは | 本数 | 長さの中央値 | いちばん短い | いちばん長い |
|---|---|---|---|---|
| 法人の公式チャンネル | 13本 | 2分11秒 | 27秒 | 12分55秒 |
| 外部チャンネル | 5本 | 23分14秒 | 20分0秒 | 26分45秒 |
中央値で10倍以上の差があります。これは撮り方の差ではなく、目的の差だと考えるのが自然です。
公式は「場所を見せる」、外部は「人に聞く」
公式でいちばん短いのは三優監査法人の27秒。 次がPwC Japan有限責任監査法人の東京事務所(52秒)、 KPMGコンサルティングの大阪(55秒)、 三須税理士法人の新オフィス紹介(56秒)と続きます。 どれもフロアを歩いて設備を映すだけで、人はほとんど話しません。 採用サイトに貼るための動画なので、短いこと自体が設計です。
いっぽう外部の5本は、ぜんぶ会計士向けのチャンネルです。 有限責任監査法人トーマツの3本(静岡23分14秒・東京26分45秒・大阪26分45秒)はいずれも公認会計士のチャンネルによるもので、 オフィスを歩きながら、そこで働く会計士に質問し続ける構成になっています。 デロイト トーマツ コンサルティングの22分52秒も同じ作りです。
つまり、「どんな机か」を知りたいなら公式、「どんな人がいるか」を知りたいなら外部。 時間がないときに公式だけ見て判断すると、法人ごとの違いはほとんど分かりません。
BIG4は4法人とも収録済み
| 法人 | 本数 | 公式/外部 | 入っているビル |
|---|---|---|---|
| 有限責任 あずさ監査法人 | 1本(2分11秒) | 公式 | — |
| EY新日本有限責任監査法人 | 1本(10分25秒) | 公式 | — |
| PwC Japan有限責任監査法人 | 1本(52秒) | 公式 | 大手町パークビルディング |
| 有限責任監査法人トーマツ | 3本(23分14秒ほか) | すべて外部 | 葵タワー(静岡事務所) |
4法人のうち、公式のオフィスツアーを出していないのはトーマツだけです。 そのかわり外部チャンネルが東京・大阪・静岡の3事務所を撮っていて、地方事務所まで見られるのはトーマツだけという逆転が起きています。 EY新日本の10分25秒は2020年公開の「バーチャルオフィスツアー」で、他の3法人より前に作られたものです。
いちばん本数が多いのは、BIG4ではない
11法人のうち、動画がいちばん多いのは三優監査法人の5本です。 東京事務所(新宿のエステック情報ビル)が2本、名古屋事務所が前編・後編で2本、 それに外部チャンネルの20分が1本。全国の事務所を1つずつ回るシリーズになっています。
BIG4は1法人1本が基本なので、事務所ごとの違いを動画で比べられるのは、いまのところ三優監査法人とトーマツの2法人だけです。 準大手・中堅を受けるなら、ここは見ておいて損がありません。
大手町に2つ、新宿に1つ、港区に1つ
ビル名まで分かっている法人は4つです。 PwC Japan有限責任監査法人が大手町パークビルディング、 KPMGコンサルティングが大手町フィナンシャルシティ サウスタワー、 三優監査法人が新宿のエステック情報ビル、 アマヤ・パートナーズ税理士法人が港区芝公園のRBM芝パークビルです。
東京以外では、福井合同経営会計グループが福井市の本社をリニューアルした3分38秒の動画を出しています。 「会計の仕事=東京の高層ビル」ではないことが分かる1本です。
見るときの順番
監査法人を受けるなら、公式→外部の順がおすすめです。 公式でフロアの作りと席の雰囲気をつかんでから、外部の20分で「そこで何年目の人が何をしているか」を聞く。 逆にすると、20分の情報量に引っぱられて、オフィスそのものの印象が残りません。
なお、この18本は当サイトが収録できているぶんです。 非公開になった動画や、法人のイントラだけで公開されているものは入っていません。